6月30日、米韓首脳会談が行われた。  主たる議題は、北朝鮮問題への対応だが、「米韓が協調してこれにあたる」との認識には、両国とも一致した見解だが、個別の対応、北朝鮮に対する認識には、大きな乖離があったのは事実で、韓国の文大統領は「制裁と対話を活用する」とした姿勢を示し、これに対して米国のトランプ大統領は「北朝鮮の体制に対する戦略的忍耐という時代は失敗した。忍耐は終わったんだ」と強硬姿勢を前面に打ち出した。  この両首脳の主張は、今後の北朝鮮に対する行動指針として考えるべきで、この観点からすれば、米国のトランプ大統領は、中国の北朝鮮に対する対応、つまり、北朝鮮に対する中国の制裁が、有効に機能しなければ、「米国は、独自に北朝鮮への直接的な軍事行動を執る」との認識を再確認した形になっている。一方の文大統領とすれば、北朝鮮に強圧的な姿勢をとれば、自国の蒙る被害は、人的なものに限らず、あらゆる面で甚大であることは、当然のこととして認識していようし、文大統領自身の思想的心情も「北朝鮮に対して融和的である」ことは、国際的にも周知のことである。  また、トランプ大統領は、中国の北朝鮮に対する制裁が、有効に機能していないことに懐疑的であるのは、ここのところの政権内からの発言でも、知ることができる。  そして、また、北朝鮮は「ICBMの開発を断念することはなく、今後も継続していく」旨を表明しているのであるが、こうした一連の流れを追って行くと「米国の北朝鮮に対する直接的な軍事行動は近い」との認識を、われわれは抱かざるを得ない。



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